2006年08月01日

町の小さな印刷屋さん2

先日、印刷の部数(枚数)の話をさせていただきましたが、印刷の工程面でも「もったいない」と思うことがあります。私どもの会社は、版下と言う印刷物の素になるものを作っています。印刷物は全て受注生産なので、お客様とのやり取りの中でお客様が望まれるものを形にしていきます。そのやり取りが少なければ関わる時間も少なく、消費電力や出力用の用紙なども少なくって済みます。

よくあることですが、1枚のチラシを作るのに最初にゲラ(印刷物と同様のもの)を出して校正してもらいます。
すると写真を差し替えてください。タイトル文字を大きくしてください。など訂正が入るので、修正して再度ゲラ出します。
すると今度は日時を訂正してください。日時を訂正してゲラを出します。
次に、主催者の団体名が間違えていました。主催者を修正してゲラ出し。
さらに、タイトル文字の色変えてください。と修正が入る。
もう、お解りになったと思います。タイトル文字を大きくした時に色も気にしていれば、日時と一緒に修正しゲラ出しすることができるのです。主催者も最初の校正で気がつけば……。
このやり取りを少なくすることで、先に述べた、電気や紙の制作コストだけでなく、ゲラを持って行くためのガソリンの消費量も減ってくるのです。

こんな話をすると、校正をする者が最初にきちんと校正をすれば4回も5回ものゲラ出しを2回で済ませることができるのにと、校正者だけの責任に思われますが、ほとんどの場合校正をするお客様と版下制作をする者が直接打ち合わせをすることはありません。大きな印刷会社ですと、営業がお客様と打ち合わせ、それを制作担当部署の責任者に伝え、さらに実際に制作にたずさわる者に伝える。制作部署を持たない小さな印刷会社ですと、私どもの様な版下屋に仕事を持ち込む。と言ったようにお客様のイメージが直接制作者に伝わらず、校正の回数を増やす結果にもつながっています。

逆転の発想。印刷物を印刷会社に依頼するのでなく。版下制作を版下屋に依頼し、制作者と直接打ち合わせをし、イメージが固まったところで版下屋から印刷会社に印刷依頼またはデータを引き取りそのデータを印刷会社に持ち込み印刷をする。
デジタル工房は営業部門を持たない、全社員が制作担当の会社です。


posted by 小林正明 at 13:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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