2020年05月07日

情報の押し付け

以下あるセミナーでの原稿です。

おそらく皆様が情報を得ようとする時、今ですとホームページを活用されたり、テレビのスイッチを入れたりされていると思います。私も毎朝、布団の中でスマートフォンで天気予報を見て今日何着ていこうかなど考えています。
他にも知らないところへ出かけるのに住所が分かれば道筋を調べて、交通機関を調べ、行くまでの所要時間も調べます。
最近、お葬式の案内に会場の地図が入ってこない事がありますが、このへんの便利さが影響しているのでしょう。
また、起きると直ぐにテレビのスイッチを入れ何気なく世間の情報を入れています。
このように情報を得たい時は積極的に行動するのですが。

では、何かの情報をこちらから送りたい時どうしたら良いでしょうか? 

こんな商品がある、このようなイベントがあるが皆様に伝えたい。

一番大きな効果が得られるのは何と言ってもテレビCMです。好きな番組を観ている途中で「このような品物があります。」「このような場所があります。」といきなり情報が飛び込んで来きます。そこで「これが欲しい、食べてみたい、または行ってみたい」と言うことになり購入をしたり、出かけて行ったりいたしますが、テレビCMには莫大な金額もかかります。中小企業や個人商店では地域のケーブルテレビにCMを載せるのもコスト面で難しいでしょう。

情報の押し付けとは、こちらが意図しなくともかってに入ってくる情報です。

視覚に訴えるものとして、商品の陳列もある意味情報の押し付けです。何か別のものを買いに来たのに、やたらと目立つところに商品が陳列されていて、思わず手にして、それが気に入れば購入するケースもあります。その場で買わなくても、今度買おうと思って帰られる方もいらっしゃると思いますし、私のように、スマートフォンで写真を撮って、家に帰ってから家内に相談してから決める方もいらっしゃると思います。

情報の押し付けは視覚に訴えるものばかりではありません。聴覚に訴えるものもあります。商店街やスパーマーケット、ショッピングモールで流れる放送、突如と「これより何時何分までタイムセール、表示された金額の半額で販売いたします。」そのものが全く必要なければ、聴き流すのでしょうが、欲しいモノであったり今は必要がないがいずれ必要になるものである場合、また安いモノであればその売り場まで足を運び、商品を確認し気に入れば購入。ということになります。

こちらで求めていなくても、押し付けて来る情報があり、その情報が自分にとって必要であれば、生きてきますしそうでなければ見過ごし、または聞き逃されてしまいます。

その情報が必要か否かは人によって違いますし、同じ人でもその時の生活によって変わってきます。

私は今のところに30年以上住んでいるのですが、近所に小児科医院がありまして、私が移り住む前からあったのですが、一人暮らしを10年ほどしていた時は小児科医院の存在に全く気付くことはありませんでした。ところが、結婚をして子供が産まれてから小児科の看板が目に飛び込んでくるようになったのです。子供が産まれてから看板が取り付けられたものではなく、私が移りすむ以前から看板も出ていたようです。

また、よく学習塾のチラシも入ってきますが、子供が幼稚園に通っている時はただのゴミでしたが、小学校5〜6年や中学に入ると、手にして内容を確認するようになりました。
押し付けられた情報は自分に関心があれば記憶に留まりますが、なければ情報は視界にも入ってきません。

ここで皆様にお尋ねいたしたい。まず御社またはあなたのお店鋪で皆様に知っていただきたい商品やサービスがありますか?

品物は良いのだが売れていない、満足いただけるサービスなのだけどお客様が来ない。
その様なことありませんか?

それは商品やサービスの情報が必要とされる方に届いていないのではないでしょうか?

そのために情報の押し付けが必要になってくるのです。
それでは情報を押し付けるにはどうすればよいでしょうか?

今は、ホームページによる情報発信も一つの方法です。が、それを検索してもらわないことには情報は届きません。流行のS N S、興味のあるワードが一致しないと、なかなか人には見てもらえません。
情報を届かせるには、検索されてから届く情報ではダメです。情報の押し付けが必要になります。

テレビCMは効果が大きいです。が費用も膨大にかかります。

店舗での陳列では製造業者が店舗を持っているわけではないので、商品を置いていただいている店舗にお願いする方法もあります。がチェーン店ですと本部の了解を得るなど手続きが大変です。
製造業の建物の前の通りの人通りが多ければ、商品を並べて置くのも一案ですが、モノにもよります。

そこで印刷物による情報の押し付けをお薦めいたします。
どこかを歩いていたらポスターが目に入ってきて、自分が関心のあるものであれば内容を確認するでしょうし、関心がなければ目に止まらないこともあります。
ポスターの場合、このような商品がありますよ!イベントがありますよ!ということがわかっていただければ、その後、詳しい情報が必要な方はホームページで確認をしたり、ポスターの細かい文字を読む事になると思います。
チラシも同様にチラシを手にした方が必要な情報であれば内容を確認しますし、情報が必要なければなけれ速ゴミ箱行きです。
チラシの場合、配布される大半が内容を確認されることなくゴミ箱行きになります。
街中で配られるチラシはその場で捨てるわけにもいかず、一度は家に持ち帰りますが、内容を確認することなくゴミ箱行きになります。ただ家まで持ち帰ると別のチラシと一緒の場合、必要か否かの確認のため目は通すことになりますが、さっと見てゴミ箱行きになります。

それでも街中ではチラシを配り、郵便受けに毎日のようにチラシが投函されています。
効果が無い訳では無いから毎日のようにチラシを目にするのです。

ちなみにチラシによる効果は以前の調査で0.2%から0.5%と言われていました。商品やサービスによっても異なりますが、
例えばスポーツジムで「今なら入会金0円」のチラシを1000枚配布したら2人から5人が問い合わせをしそのうちの数人が入会するイメージです。
以前、ケーキ屋さんで自家製アイスクリームの販売を開始するにあたり、新聞折込でチラシを配布することになりました。10000枚のチラシを印刷し、折込会社さんの指示に従い、配布方法は対象地域に10000枚一気に配布するのではなく、対象地域でも比較的子供の多いファミリー層が集中している地区に5000枚ずつをアイスクリーム販売開始する3日前と当日朝の2回に分けて配布する、対象地域でも比較的お年寄りの多く住んでいる地区には配布しないと言われましたので。そのよう配布方法取りました。またその時チラシにサービス券もつけました。その後お店の方からサービス券を持って100人以上の方が来店されたと伺っています。この場合、約1%にあたります。

チラシの配布に関しては、広範囲に一気に配るのではなく、少し時間を置いて3回程度に分けて配布するのが効果的だと新聞折込屋さんから伺いました。
例えば、郵便受けへの投函ですがポステイングの1回目はそのままスルーされてしましますが、1週間後にもう一度同じものをポスティングする、するとどこかで見た様な記憶として残り、また1週間後もう一度ポスティングをする、前回の記憶が呼び起こされ、「また入っている」、で内容を確認する方も多いようです。

チラシの場合ほとんどが、内容を確認される事なくゴミ箱に直行です。それでも毎日のように新聞折込に入り、郵便受けにポスティングされます。たかが0.2%のために。
その0.2%でもチラシを印刷した費用より収益が上回るから毎日のようにチラシを目にすることになるのです。
たかが0.2%ではなく、されど0.2%なのでしょうか。

チラシやポスターなど何気無く目にするモノ、こちらで情報を得ようとしなくても入ってくる情報、今回これを「情報の押し付けと」言わせていただきます。

それではあなたがどのような事を皆様に知って欲しいと思いますか?
情報の押し付けをしたいと考えますか?

例えば洋菓子屋さんは季節に合わせて新商品を作りました。製造会社さんは新しく開発した自社の特許による製品を作りました。居酒屋さんは新サービス行う事になりました。などなど。

逆に、情報を得るお客様はどうでしょう?
「なんだ、それ食べてみたかったな、もう季節じゃないから食べられないの」とか
「こんな良いものがあったなんて知らなかったよ、別のもの買ってしまった。もっと、早くに知っていれば・・・」などと知らないがために損をしている事もあるのではないでしょうか。
この様な経験ありませんか?
何か買い物をした帰りに、別の店で同じものが今買ったものより安く売っていたとか、品物を買った後に「あと少しお金を出せばもっと性能の良いものが買えたのに」など、
事前に情報が届いていれば。いい買い物ができたのに・・

情報の押し付けは、押し付ける側の利益だけでなく情報を押し付けられるお客様の利益にもつながるのです。
情報を押し付ける方は、情報を押し付けられる方の利益を一番に考える必要があります。
「あの人にこの事を教えてあげたい」その思いが重要です。

よく「なんで言ってくれなかったの、もっと早くに言ってよ。」などとぼやいている人、見たことありませんか?
情報を先に伝えていれば、損をすることはなかったのでは、またもっと大きな利益を得たのではないでしょうか?

「小さな親切、大きなお節介」という言葉がありますが、情報の押し付けは「小さな親切」にはなりますが、「大きなお節介」になることはありません。街中でチラシを配られ、お節介だと感じる方はいないと思います。ただその人にとって必要な情報が飛び込んでくれば「小さな親切」どころか「大きな親切」になることもあります。

「これ絶対に美味しいから、だまされたと思って食べてみて」とか
「これ絶対に便利だから、だまされたと思って使ってみて」とか
「ここ絶対に楽しいから、だまされたと思って行ってみて」など
知人に良かれと思って言っている事ありますよね!
その気のない人に、とにかく美味しいいから食べてもらいた。とにかく使ってもらいたい。とにかく行ってもらいたい。その様な時よく使いますよね。
その気のない多くの方々に御社やあなたの店舗の商品やサービスを「これは絶対にいいから」無理やり紹介する、これが情報の押し付けです。

もう一度、言います。情報の押し付けは、押し付けられる方の利益を一番に考えなければなりません。

自信のない商品やサービスの情報の押し付けをしてはいけません。
自信のある商品やサービスをとにかく知っていただきたい、そうすれば知った方々は幸せを感じる。
情報を押し付けられた方が、「教えてくれたおありがとう」と思える様な
また、押し付けた側も「喜んでもらえて良かった」と思える様な
その様な情報の押し付けでなければなりません。

情報の押し付けはご理解できましたでしょうか?

以上がセミナーの抜粋です。
要は印刷物による情報発信をしませんか、ということです。

posted by 小林正明 at 09:16| Comment(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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