2021年09月03日

版下ってアナログ?

先日、新規顧客を開拓するため広告制作会社を訪問させていただきました。
伺った1つの事務所で「まだ版下作っているのですか?」と驚かれました、その方は版下イコールアナログでの作業と思っているようでした。「いや、今は全てパソコンでの作業です。」(心の中ではうちはデジタル工房だぞと思いつつ)と説明をしましたが、版下には切ったり貼ったりのイメージが強いのでしょうね。私も30年程前までは定規と修正刀(細かい作業用のカッターナイフ)それにピンセットを手に作業をしていました。0.2〜0.3ミリの線を半分の太さに加工できるのが自慢でいたが、今では目も悪くなり細かい文字でさえ読めないようになりました。
私がMacで作業を始めたのは割と早い方だと思います。あの頃組版ソフト(アプリケーション)はいろいろなメーカーで組版機を作っていて。その組版機用にアプリケーションも開発していていました。ただ各メーカー独自開発のため全く互換性がありませんでしたが、ある程度資金力のある印刷会社さんでは各々にメーカーを選び導入を進めていました。当時はデータでの受け渡しは考えていなかったように思います。自社での作業アップが目的だったようです。その少し前までは厚紙に写植文字を貼り、烏口で線を引いて版下作成していたので他の印刷会社さんにとデータを共有すること考えはなかったのでしょう。
そんな中でMac登場です。私はOSが漢字トークになった時から使用しています。きっかけは当時、ニコンさんの仕事をしていて担当者からMacでの作業を進められたからです、しかもQuarkXPressでの作業です。それから1・2年の後周囲の印刷会社さんたちが「Mac」「Mac」と言い出してあっというまに広がり、Macでの作業がベースになりました。

少し長くなってしまったので、今回はこれくらい次回につづきます。
次回はアナログからデジタルに段階的に移行した話を掲載したいと思います。
posted by 小林正明 at 16:03| Comment(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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