2009年07月01日

母の歴史

環境問題とは離れますが、「もったいない」と思うのが、年寄りの話です。歴史の検証者、また自分のルーツを知る者として年寄りの話に耳を傾けたいと思います。

今、私の母が「自分史」を書いています。3ヶ月程前に聞いたときは「今、昭和20年の頃を書いている」と娘時代の気持ちが蘇ってきたのか、生き生きとした目で3月10日の東京大空襲前後の東京の街の様子や母の生活ぶりを話していました。
その後、心臓の具合が悪くなって一月ほど入院をしていましたが退院をしてからどれくらい続きが書けたかは話を聞いていません。

結婚して4人の子供を出産し、子供たちの成長の記録にもなるのであろう。私の子供頃の書いてはほしくない話も出て来るだろうがそれは母の人生の一部として記録に残してほしい。

その母も今月の末に81歳の誕生日を迎える。自分史が40歳ぐらいまで書けていたら、誕生プレゼントに前編を活字にして上げようと思っている。

これは母の生涯を知ると同時に私自身の子供時代の再確認することにも繋がると思う。
最近、子供を叱る内容が自分が子供の頃に父から叱られたいた内容そのままだと思うことがよくある。
私の子供が母の自分史を読んだとき、「自分だってそうだったじゃない」などと言われると少し困るが「お父さんは、叱られたことを直そうと努力した。」などと子供には言おうかな・・・

印刷をして冊子にするのは原稿が完成してからのことだが、私の母の「自分史」は子・孫・従兄弟など親戚に配っても30部も作れば十分と思うので、デジタル工房の小ロット印刷で必要部数を印刷することになると思う。

デジタル工房では、一人一人の歴史を記憶から記録に残すお手伝いもしています。自費出版というかたちになることが多い「自分史」必要な部数だけを印刷することで低コストでの作成を提案いたします。
posted by 小林正明 at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月02日

どちらがやさしい

当社では、お昼はみんなで(みんなと言っても三人しかいませんが)仕出し弁当を取って食べています。当然弁当には毎日割箸がついて来て、それを使って食べていたのですが、半年ぐらい前からマイ箸でお弁当を食べるようにしています。
もちろん環境を考えてのことです。しかし、最近聞くところによると日本で作られる割箸は樹木の生育を考え余分な枝を剪定した時に切り落とされる枝を使っているというのです。
な〜んだ、環境にやさしくないじゃないか?それより毎日使用した後、箸を洗剤で洗う水や下水に流れる洗剤を考えるとマイナスなの?いや、違う使用済みの割箸を焼却処分するときのCO2の排出を考えるとやはり環境にやさしい。こんなことを考えると夜も眠れなくなってしまします。地下鉄をどこから地下に入れるか?あの時以来の大きななやみです。いずれにしろ大したことではないと笑う人もいるかもしれませんが、「チリも積もれば山となる」(いい言葉です)、印刷関係の仕事をしている私は「小冊子も集まれば大全集」(いまイチかな?)。
自然環境を守るには、自分一人がやらなくても、あるいは自分一人がやっても、ではなく一人一人の意識が大切なのだと思います。
もう一度「チリも積もれば山となる」、「小冊子も集まれば大全集」。
posted by 小林正明 at 10:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月25日

エコかっこいい

小学3年生になった息子(以前ブログに登場した時は幼稚園児の息子です)が、最近「エコ」という言葉をよく口にする様になりました。テレビ等の影響か、または学校で先生や友達がよく言葉にするのかはわかりませんが、「エコではない。」とか「CO2が増える、減る」などと言っています。実際には『エコ』がなんなのかよくはわかっていたいようですが、生活上の注意をする時、「歯を磨くときは水を出したままだとエコではないよ」「お風呂は家族が続けて入らないとエコではないよ」「トイレから出たら直ぐ灯りを消さないとエコではないよ」などと「エコ」という言葉を付けて注意すると、以前はすぐやらなかったことも直ぐ行動に起こす様になり、また以前はいやな顔をし、めんどくさそうに動いていたものが、笑顔とまではいかないが普通に行動するようになりました。
そして何か節約したりすると「お父さん、これってエコだよね!」と自慢げに言ってきます。
今の彼には、「もったいない」という言葉よりも「エコでない」という言葉を使った方が効果的行動させることができる、私にとっては魔法の呪文のような感じがします。
この呪文を使って、モノを大切にすることを身につけさせ、「エコかっこいい」人へ育てていきたいと考えています。
posted by 小林正明 at 16:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月28日

牛の糞尿から電気

2〜3週間前になるが、ウシ年にちなんだかどうかは解らないが、牛のふん尿から抜き出したアンモニアを電気分解して燃料電池に活用出来るという記事が新聞に載っていた。人間の尿にも応用出来るようなことが書かれていた。一般家庭のトイレに発電機がついていたら・・・・。
ふと、江戸時代の雪隠屋の話を思い出した。もちろん江戸時代に生まれていたわけではないが、環境エネルギー館でのことだ。

環境エネルギー館というのは横浜市鶴見区にある東京ガスがやっているテーマパークで。なぜか雨降りの休日に、こども達が「環境エネルギー館に連れて行って」と言うのでちょくちょく出かけているのだが、その中に地球大好き放送局というプログラムが有り、番組の一つに江戸時代の人々の生活の中でモノを大切に使うという話がある。昔は人糞が畑にまかれ野菜の肥料になっていたというのはご存知だとおもうが。何でも、江戸末期に人の糞尿が足りなくなってしまったというのだ。

一般家庭のトイレに発電機がついていても、その家で使用する電力をその家族だけでは賄えず、雪隠屋?なる人が現れ、発電機のついていないトイレを使用している家庭から糞尿を集め商売するのでは?(環境にやさしいベンチャービジネスですかね!)

※「環境エネルギー館」で検索すると直ぐ出てきます。
 入場料は無料です。
 いろいろなプログラムがあり1日中楽しめます。(私は)

posted by 小林正明 at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月17日

「しずくり〜ん」てご存知ですか?

昼休みに近所のイトーヨーカ堂へ買い物に行ってきました。
雨が降っているので入口に傘を入れるビニール袋が置いてありました。あのビニール袋を見ると、数年前に作った「しずくり〜ん」のチラシを思い出します。

ビニール袋の代わりに、建物の入口に設置し傘のしずくをはらうという装置です。
環境にやさしい製品なので売れるといいなあと思いながらチラシを作っていましたが、あれから10年位になるのですがあまり普及していないようです。私が実際に使用されているのを見たのが,大森ベルポートと都立六郷工科高校だけです。
他にも設置されている施設はあるのでしょうが、私の知る限りビニール袋の方が圧倒的に多く使われています。

デパートや病院で使われないのは、残ったしずくが床を濡らし滑り易くなるからでしょうか、それともコストの面でしょうか、雨の日にどれくらいのビニール袋が使われ、そのあとゴミとしてどれくらい燃されるのでしょうか。
最近よく名刺やカレンダーなどの印刷物に「チームマイナス6%」ロゴを入れ、環境にやさしい会社ですよとアピールされている企業もありますが、そんな会社こそ「しずくり〜ん」に限らず環境を考えた製品を使うことにより無言で環境へのやさしさをアピール出来るのではないでしょうか。
posted by 小林正明 at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月22日

ホームページの威力

先日、経営相談に東京都中小企業振興公社に行ってきました。
相談内容は「最近の景気低迷で版下屋としてこの先どうすればよいか?」という経営体質の改善です。
答えとして「版下屋のイメージを広告代理店(制作会社)のイメージへ変更しなさい。」と言う事でした。

以前にも、数回相談に行っているのですが、最初は会社を立ち上げる前に、個人か法人かと言う事で相談に行き、結局そのころ『1円から起業』という一時的な法律があり法人での起業を薦められ、資本金100万円で創業。普通ですと有限会社の創業手続きを司法書士にお願いすると15万円から25万円ほどかかるところ、いろいろ教えて頂き全て自分で書類を作成し登記費用だけで済みました。

2度目は創立して1年ぐらいの時に、思う様に売上が上がらず相談に行ったところ。「ホームページを作って会社のPRをしなさい。」と言われ、そのころ公社が行なっていた。『助っ人1000人』という専門的知識を持ったシルバー人材を派遣していただき、ホームページの作成やプロバイダーの手続きなどをしてもらいました。このときの派遣費は全て公社持ちで、当社が負担したのは彼が飲んだお茶代ぐらいでした。

お陰で今では、月平均2〜3件の問い合せがあり、仕事へと結び付いています。
また、当社の顧客リストのうちホームページによるお得意様の割合がこの春20%を超えました。

今度は、当社が身近な制作会社として、ホームページや会社案内、商品カタログの作成を通して大田区や品川区の中小企業の皆さんのお役に立てればと思っています。

東京都中小企業振興公社の存在すら知らない企業があるようですが、これは非常に『もったいない』ことだと思います。ちょっとした事でも親身に相談にのって頂けてますよ!
当社は増資の時の相談を含め、今回で6回目か7回目になります。
posted by 小林正明 at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月08日

労働者街道

昨日、帰宅の途中労働者街道を歩いていたら、ふと、妙な事に気付きました。
労働者街道というのは、JR蒲田駅南口から南へ向かう線路沿いの道で個人的に頭の中にある名前です。
車の通行はできますが、一方通行と比較的道幅は狭く。夕方5時を過ぎると六郷付近の町工場に勤めている人々があちらこちら工場から出て来てこの道を駅へと向かいます。
労働者街道と称したのは以前勤めていた印刷会社の同僚です。
その会社でも私は版下の作業をしていました。当時は写植機で印字された印画紙を切ったり貼ったりと今とはかなり違いますが、その頃は机の下の紙くず入れが毎日いっぱいになり、日によっては途中で1階にあるゴミ置き場に捨てにいったりしていました。
それから考えると全てがパソコンでの作業になり紙くず入れのゴミは週に1度か2週間に1度捨てる位にペーパーレスにはなって来たと思います。(ちょと環境の話)
労働者街道の話に戻しますが、私は生まれも育ちも大田区の六郷なので当たり前のように思っていたことですが、九州出身の同僚から見ると5時を過ぎるとポロシャツにジャンバーという集団がもくもくと駅に向かう姿が異様な光景の様でした。あるとき名前もないこの道を「労働者街道」と言っていました。その時上手い表現をするなと思いました。
私はその印刷会社を辞めてから勤務が大森になり、20年以上もこの労働者街道を歩き通勤しているのですが、行きは右側通行なのに帰りは左側通行になっています。
蒲田駅南口の階段(登っていくとJR線と東急線の連絡通路になる)も朝は右側通行で、夕方以降は左側通行です。この階段に関しては以前から疑問に思っていまいたが、駅を出て歩いている時は人の流れに流され疑問に感じる事はありませんでした。
ところが昨日突然ここも行きと帰りが逆だと感じたのです。
それでは何時に左右が入れ替わるのでしょうか、平日の昼間にその道を通る事の無い私には皆目検討がつきませんが、人通りが少ない時間帯に入れ替わるのでしょうね。
これは想像ですが、通勤または通学のため朝駅に向かい歩いている時、忘れ物に気付き取りに帰る時、普段帰りは左側通行の方がそのときは右側通行で家に向かうのですから、妙な感じを受けるのでしょうかね?忘れ物を取りに行く事で急ぐ気持ちが先でそんなこと感じませんかね。
今回は『もったいない』と関係なく書かせていただきました。
posted by 小林正明 at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月18日

事故米

ここのところ毎日の様に事故米のニュースがテレビや新聞に出てきます。
今朝のニュースでは、責任を感じ自殺者が出たと報じられていました。
このニュースのお陰で事故米なる物を知りました。備蓄食糧である米に虫が湧くのは知っていましたが、カビもですか。古米や古々米はカビの心配は無いのでしょうか?
ついの間の環境サミット前にはバイオ燃料のための穀物価格の高騰が話題となっていました。
事故米を横流しした方達に言いたい。
「食べられないお米を持っています。バイオ燃料のため使って下さい。」
などと言って研究機関などに寄付していただきたかったです。
農水省も事故米を上手に活用していただきたかったですね。

「もったいない」から環境を考える私としては、非常にもったいない話だと思っています。
posted by 小林正明 at 13:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月24日

経済学部なのに!?

私の知り合いに、刃物屋を営んでいるちょっと変わった人がいて、そばを通りかかって時間のあるときなど、立ち寄て世間話などしてくる。店には包丁やはさみ等の刃物が並べられているが、品物を売るより鋸の目立てや包丁磨ぎ、合鍵作りで生活をしている様である。
ちょっと変わった人なので、ちょっとおもしろい話を聞くことができたりする。今回はその人から聞いた話で、その人の友人に九州の某大学で経済学部の教授をしている方がいるそうで。その教授がぼやくには「うちの大学だと、入学金や月謝など4年間で納める金額を、授業の時間数で割ると1時間当り2千数百円になるのに、授業を休んで時給800円のバイトに行く学生がいる。経済学部の学生として情けない。」と嘆いているというのだ。学生本人が実際に支払っている訳ではないのだろう、数字だけは聞かされているが実感がない数字で、実際に自分の手に入ってくる現金と比べると、たとえ金額は少なくとも自分の手に入ってくるお金の方が重く感じるのであろう。
私たちの生活でも、銀行自動引き落としで、後から通帳を見るとこんなに使っていたのかと思う様な水道光熱費。例えば水道の蛇口をひねるたびにコインを入れないと水が出てこなかったら、もう少しは節約できるのではなかろうか。お金が出ていてしまっている実感がないまま無駄使いをしているのではないだろうか。
もっと実感の持てないのが国や地方公共団体のお金で。元々は我々の税金なのだけれど、一度納めてしまうと全く関係がないかのように感じられる。経済学部の学生が納めた学費と似ている様な気がする。自分の手元にある現金は重視するが、自分が払った税金には実感がない。
よくニュースで「○○をするのに国民一人当たり○○円です。」などと言っているが、例えば「どこどこに道路を建設するので国民一人当たり1,000円払う事になりました」とか「○○○銀行を救済するのに国民一人当り500円お願いします」と国会議員が事業毎に集金に来たら、我が家は5人家族なのでその度に5,000円や2,500円払う事になる。そしたら多分「今、5,000円は払えないから道路は当分いらない」とか「冗談じゃないよ自分の生活だって楽じゃないのに他の会社のためになんで2,500円も払うの」などと言って支払いを拒むであろうと思う。もちろん必要だと思えるものには出し惜しみはしないだろうが、納得いかないものは払いたくない。
国民一人ひとりが目を光らせていないと、『もったいない』税金の使われ方をしてしまいそうだ。
posted by 小林正明 at 17:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月27日

1/1000ミリの感覚(大田区中小企業のマニュアル化)

先日、既に亡くなった友人宅に数人の仲間と線香を上げに行って来た。
その帰りせっかく集まったのだからと、近所の居酒屋へ立ち寄り、いろいろと話をしているうちに、その中の一人の実家の話になった。
彼の家は糀谷で旋盤加工の工場をしていて、今はお兄さんが家を継いでいるようである。
大田区糀谷の町工場といえば、世界でもトップ水準の技術を持つ事で有名である。
技術の継承の話になり、昔の職人さんは理屈でどうこうということが教えられず、下の者に「見て覚えろ」、「見て技を盗め」などと言い技の継承をして来たのだそうだ。機械には遊びがありその遊びは機械毎に違う、指先の感覚で物を削って行く、その制度は1/100ミリとか1/1000ミリとか言われているが、その感覚を言葉には出来なかったのだろう。もしその指先の感覚をマニュアル化できたら、技の継承はもっと広範囲に出来たであろう。
私も長い間、機械の操作マニュアル・取扱説明書の作成に携わってきましたが、指先の感覚が言葉に出てきたのは「強く押す」とか「乾いた布で軽く拭く」などという言葉の使い方で、世界トップ水準の感覚を言葉にしたらどんな言い回しになるのであろう。今迄、説明書を作成する際、写真を使うよりも必要部分を強調したイラストを描き言葉で説明しずらい事を解りやすくと考えて来たが、指先の感覚を解りやすく紙面に記録するには今のところ思いあたるものはない。どなたか1/1000ミリの感覚を言葉にできるアイデアをお持ちでしたら是非教えて下さい。
posted by 小林正明 at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 印刷と環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする